OSのバックアップ・リストアツールReaR(8): ReaRのcronは削除しよう

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ReaR (Relax-and-Recover) をインストールするとcronが設定されて、毎晩ディスクレイアウトが変更されたかどうかをチェックされ、変更があると「rear mkrescue」でレスキューイメージが作成されてしまいます。これ、余計なお節介なので、ReaRのcron設定は削除してしまいましょう。

定期的にレスキューイメージが作成されているので変だと思った..

ReaRでバックアップを取得した後、バックアップディレクトリ(ホスト名のディレクトリ)を別の場所に退避(mv)した後のことです。ある日、再度確認してみると、mvしたはずのバックアップディレクトリが作成されている。。。作成されたタイミングを確認すると、(このときは)月に1回、時刻は真夜中の1:30。。うーん、自分ではバックアップしていないので気持ち悪い。。。
バックアップディレクトリ(ホスト名のディレクトリ)は作成されているものの、バックアップ本体(backup.tar.gz)は作成されていない。レスキューイメージ(<ホスト名>.kernel と <ホスト名>.initrd.cgz)は作成されている。。

ネットで調べてみると..

ネットで検索してみると、以下のRHEL8のドキュメントが見つかりました。このページに「ReaR crontab は非推奨になりました」って書いてあります。

9.3. シェルおよびコマンドラインツール | Red Hat Product Documentation
9.3. シェルおよびコマンドラインツール | Red Hat Documentation

簡単に言うと、以下のような内容です。

・ReaRをインストールすると、/etc/cron.d/rear が作成される。
・このcron処理は、crontab は、ディスクレイアウトが変更されたかどうかを毎晩チェックし、変更が発生した場合は rear mkrescue コマンドを実行する。
・この影響で、<NFSサーバ>: <RAMイメージのバックアップ先> には、カーネルと RAMイメージが自動的にバックアップされる。
・/etc/cron.d/rear による自動レスキュー作成の仕組みは、RHEL8で非推奨になり、RHEL9では 使用できなくなった。

は、、?

非推奨なら、インストール時にcron設定するなよ、とツッコミたくなってしまいます。

私がディレクトリの更新時刻を確認したときに、毎日ではなく月イチのタイミングで更新されている様子だったのは、おそらくcronでPKGを自動的に更新していたからではないかと推測しています(正確なとところは確認していません)。
カーネルとRAMイメージに変更があると、リカバリーに失敗してしまうことがあるので、自動的にバックアップするお節介な気持ちは、分からなくもないですが、レスキューイメージとバックアップ本体(backup.tar.gz)はペアだと思うのですよ。レスキューイメージだけ更新してもなんか中途半端な仕様な気がします。

ReaRのcron設定は削除してしまおう..

RHEL8のドキュメントに書いてあるということは、Rocky Linux8でも同じです。
ReaRをインストールすると、/etc/cron.d/rear というファイルが作成されています。

だから、/etc/cron.d/rear は、ばっさり削除してしまいましょう。
これでお節介な自動バックアップはなくなります。めでたし、めでたし。

ちなみに、UbuntuにReaRをインストールしたときには、/etc/cron.d/rear は作成されていませんでした。RHELがお節介だったということなのか。。

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