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2020年12月に、CentOSがRHELクローンOSをやめるって発表してから、CentOSでRHELの勉強をしてきたSEはいったいどうしたらよいものかと途方にくれていましたが、2021年にAlmaLinuxやRocky LinuxがそれまでのCentOSのポジション(RHELクローンとしてのポジション)を引き継いでくれると発表してくれて、まずは安心といったところです。
逆に、選ぶの面倒だし、2つも立ち上がらなくても良かったのに、と思ってしまうのは贅沢な悩みなんでしょうか。最初に思うのは、じゃあどっちを使ったら良いのということです。
AlmaLinuxとRocky Linux、どっちを選ぶ?
AlmaLinuxとRocky Linuxの比較は、いろんな人がブログ等で書いているので、詳細はそちらを参照してもらえば良いですが、、
![](http://runningdog.mond.jp/blog/wp-content/uploads/2023/03/chuu-150x150.png)
まー、どっちでもいいんじゃね….
という意見がほとんどです。一般的に言われているのは、AlmaLinuxのほうが少しだけリリースが早いようなのです。個人的な勝手な思いとして、AlmaLinuxのほうが少しだけ強い(OSで強いって何だよ)のかなー、こういうときは「長いものに巻かれろ」、ということでAlmaLinuxのほうを選ぶことにしました。それに、、
![](http://runningdog.mond.jp/blog/wp-content/uploads/2023/03/uroko-1-150x150.png)
Rocky Linuxって、山ねずみ みたいな名前だよね…
と思ったりして。。
AlmaLinuxのISOイメージをDLするのだ
上記のダウンロードサイトにアクセスして、欲しいISOイメージのArichitectureとVersionsを選びます(おいらは x86_64 用のVersion 9.1を選択)。そのあと、自分のところに近そうなミラーサイトを選択します。
/http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/almalinux/9.1/isos/x86_64/
さてここで、本来欲しいのはフルパッケージであるところの AlmaLinux-9-latest-x86_64-dvd.iso なのですが、容量が8.0GBもあります。これ実際にDL(ダウンロード)すると8.4GBもあって、DVD-DLでも容量不足になるんす。そういう訳でDVDに焼くイメージ用には、AlmaLinux-9-latest-x86_64-minimal.iso をDLしましょう。これなら普通のDVD-Rにも格納できますし、追加したいパッケージはネットワーク経由でDLできますからね。。
でも、今回はフルパッケージである AlmaLinux-9-latest-x86_64-dvd.iso のほうもDLすることにします。その理由は、ローカルレポジトリを試してみたいからです。
AlmaLinux minimalイメージをDVDインストールする
ミニPCにDVD-RからOSをインストールするための準備作業はコチラをごらんください。
DVDドライブから起動すると、次のメニューが表示されるので、Install AlmaLinux 9.1 を選択します。
![](http://runningdog.mond.jp/blog/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1055-1024x768.jpg)
インストール言語に「日本語」を選んで「続行」をクリック。
![](http://runningdog.mond.jp/blog/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1056-1024x768.jpg)
インストール先を選択したら、ローカルの標準ディスクの空き状態が参照できます。これ、Windows11Proのプレインストールモデルなので、1.3MiBの空きしかありません(総容量は238.47GiBあります)。Windowsがプレインストールされている領域を開放するために、このディスクをチェックした状態で「カスタム」をチェックします。
![](http://runningdog.mond.jp/blog/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1059-1024x768.jpg)
ntfs(Windowsのパーティション)領域が存在しているので、これらを次々と削除していきましょう。
![](http://runningdog.mond.jp/blog/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1060-1024x768.jpg)
全部削除したら、「ここをクリックすると自動的に作成します」をクリックして、一度自動的にLinux用のパーティションを作成してみます。
![](http://runningdog.mond.jp/blog/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1061-1024x768.jpg)
最初は/homeが独立した領域として作成されますが、容量の小さなストレージで/(root)と分けてもしょうがないので、/homeを削除して、その容量を/(root)に追加することにします。
![](http://runningdog.mond.jp/blog/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1062-1024x768.jpg)
デバイスタイプはLVM、ファイルシステムはxfsでいいんじゃないでしょうか。設定が完了したら「完了」ボタンをクリックします。
次はソフトウェアの選択のセクションなのですが、minimal用DVDなので「最小限のインストール」というベース環境しかありません。右側に、対応するソフトウェア一覧が表示されるので、スマートカードサポート(だって必要ないから)を除いて全てチェックし、「完了」をクリックします。
ネットワークとホスト名のセクションです。Ethernetポートにケーブルを接続していいないと「外れています」と表示されます。enp2s0とenp3s0 の2つのポートがありますが、電源ポートに近い方のポートがenp2s0のようです。ホスト名は base0 という名前を付けました。その後、「完了」をクリックします。
![](http://runningdog.mond.jp/blog/wp-content/uploads/2023/03/IMG_1066-1024x768.jpg)
rootのパスワードを設定します。家の中で使うなら、メンテナンスしやすいように、「パスワードによるroot SSHログインを許可」しておいたほうが良いでしょう。
このようなプロセスを経て、DVDから最小限のパッケージがインストールされます。OSの再起動がかかったら、AlmaLinuxが立ち上がります。
ネットワークに接続している状態でOSインストールした場合は、DHCPからIPアドレスを取得して、システムが立ち上がっているので、rootでコンソールログインした後で、「ifconfig」コマンドを実行して、enp2s0に割り当てられたIPアドレスを確認して下さい。そして、別のPCからそのIPアドレスに対してping反応があること、sshでログインできることを確認してください。
Alma Linux vs. Rocky Linux その後
この記事を最初に書いていた頃(2023年3月)は、Alma Linux と Rocky Linux に大きな違いはなくて、優劣についてもどちらが優れているかという記事は見つけられませんでした。
しかし、2023年6月にRHELのソースコードの一般公開が取りやめになると、両者の対応に違いが出てくるようになります。Alma Linuxは完全互換をあきらめ、Rocky Linuxはなんとかがんぱって完全互換を継続する、ということのようです。以下の記事が参考になりました。
![](https://runningdog.mond.jp/blog/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/b78fe0554e0e069a9734fd07f09fc287.jpg)
お仕事においても、RHELの代わりの無償OSを使う場合は、Rocky Linuxが採用されて、Alma Linuxという名前は聞かないです。うーん、Rocky Linuxをインストールしておけば良かったな。。
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