ReaR(Relax-and-Recover)は、Linuxのシステムまるごとバックアップするのに便利ですが、バックアップしたくないディレクトリやファイルがある場合はどうしたら良いでしょうか。そんなときには、BACKUP_PROG_EXCLUDE 変数を定義します。
BACKUP_PROG_EXCLUDE変数とは
BACKUP_PROG_EXCLUDE変数には、バックアップから除外したいディレクトリやファイルのパスを指定することができます。ここに定義した要素は、backup-exclude.txtファイルに記録されて、tar -X backup-exclude.txt のように使用されるとのことです(/usr/share/rear/conf/default.conf の説明)。
ユーザが指定する場合は、/etc/rear/local.confの中に BACKUP_PROG_EXCLUDE 変数を定義します。定義の方法は、既存の定義に対して要素が追加される形式で定義をして下さい。なぜなら、ReaRのデフォルト設定 /usr/share/rear/conf/default.conf の中では、既に以下の通りに定義されているからです。
BACKUP_PROG_EXCLUDE=( ‘/tmp/‘ ‘/dev/shm/‘ “$VAR_DIR/output/*” )
例えば、/work/ というディレクトリをワーク用に使用しているときに、その下に作成された全てのファイル、ディレクトリはバックアップの対象外としたい場合は、以下のように要素を追加するように「+=」を使って定義をします。
BACKUP_PROG_EXCLUDE+=( ‘/work/*’ )
このように定義することで、ReaRのバックアップ処理の中では、BACKUP_PROG_EXLUDE変数は、以下のように要素が指定された状態になります。
BACKUP_PROG_EXCLUDE=( ‘/tmp/‘ ‘/dev/shm/‘ “$VAR_DIR/output/*” ‘/work/*’ )
バックアップして試してみる
テストのために、/work/ 配下には、サブディレクトリ /work/dir1/, /work/dir2/ とファイル /work/file1, /work/file2 を作成しておきました。
/etc/rear/local.conf で BACKUP_PROG_EXCLUDE 変数を定義しないでバックアップを作成した場合は、バックアップファイル backup.tar.gz の中に、/work/ 配下のサブディレクトリ、ファイルは全て含まれていました。
一方で、/etc/rear/local.conf で BACKUP_PROG_EXCLUDE 変数 を
BACKUP_PROG_EXCLUDE+=( ‘/work/*’ )
のように定義して、バックアップを作成した場合は、バックアップファイル backup.tar.gz の中に、/work/ は存在するものの、その配下は空でした。
BACKUP_PROG_EXCLUDE 変数をうまく指定することで、バックアップファイルの取捨選択ができるかと思います。
用途としては、KVMで仮想環境を運用しているケースなどでは、仮想マシンのイメージファイルは個別にバックアップをとったほうが良いので、以下のようにイメージファイルのディレクトリをバックアップから対象外にするといった工夫をすると良いかと思います。
BACKUP_PROG_EXCLUDE+=( ‘/var/lib/libvirt/images/*’ )
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