Ujam Virtual GuitaristはVST音源ですから、DTMソフトに入力したMIDIデータで発音をコントロールします。前回までの記事で、キーの押下でフレーズやコードを指定してVirtual Guitaristで発音させる操作を解説しましたが、人間のキー操作がDTMソフトのキーエディターからの操作に代わると考えれば、DTMソフトからのコントロールも容易です。
DTMソフトのキーエディターでMIDIデータを入力して音を出す
DTMソフトにおいて、縦が音階、横が小節となっていて、ペンツールで書いた線で音を鳴らすことができる画面、これがキーエディター(見た目からピアノロールとも呼ばれることもある)です。キーエディターはDTMソフトにおける楽譜とも言えます。
ピアノのような一般的な音源の場合、キーエディターに描いた1本の線は、音階と長さに対応したノート(単音)を鳴らします。一方、Virtual Guitarist(のPlayer Mode)では、C0~B2の範囲はフレーズ(リズム)を選択するスイッチ(ギターの右手部分)として、C3~F5の範囲はコードを選択するスイッチ(ギターの左手部分)として機能します(詳細は2回目の記事を参照)。DTMソフトの動作としては、音階、長さ、強さ(ベロシティー)をデータとして音源に送っているに過ぎませんが、それをどのように解釈するのかは音源次第ということです。
そして、更に詳細に説明すると、C3~G5の範囲(ギターの左手部分)は、Chord Modeの選択状態(ChordかNoteか)とKeyセレクター(Keyのプルダウンメニュー)の選択状態によって発音方法が変わります。
(1)Player Mode: Chord Modeが「Chord」,Keyセレクターが「-」の場合
以下の図は、DTMソフトのキーエディターに入力したMIDIデータで、Virtual Guitaristを演奏するイメージ図です。Keyセレクターが「-」のときは、C3~F5の単一キー指定でパワーコード、複数キー指定でより複雑なコードを発音します。

上図の例では、コードは、最初の小節ではC3のパワーコード、次の小節ではC3のmajorコードを鳴らしています。そして、鳴らすフレーズ(リズム)は、A0で指定したプリセット「Open 1/4」(じゃんじゃんじゃんじゃん、って感じ)にお任せしています。
(2)Player Mode: Chord Modeが「Chord」,Keyセレクターでスケールを選択した場合
Keyセレクターで「C/Am」のようにスケールを指定した場合は、C3~F5は単一キーのみ指定可能です。キーの音階でコードが決まります。

上図の例では、最初の小節ではC3のmajorコード、次の小節ではE3のminorコードを鳴らしています。鳴らすフレーズ(リズム)は、A0で指定したプリセット「Open 1/4」です。
(3)Player Mode: Chord Modeが「Note」の場合
Chord Modeが「Note」の場合は、E3~G5のキーはピアノ音源と同じように、そのキーの音階の通りに発音します。複数キーを同時に指定すれば、和音が鳴ります。
ちなみに、Noteの場合はC3~D#3は音が出ません(ケチだなー)。

上図の例では、最初の小節ではC4の単音、次の小節ではC4,E4,G4の和音を鳴らしています。鳴らすフレーズ(リズム)は、A0で指定したプリセット「Open 1/4」です。
発音方法はGUIのChord ModeとKeyセレクターの選択状態で変わる
(1)~(3)の結果から分かることは、MIDIデータが同じであっても、発音方法はGUI側のChord ModeとKeyセレクターの選択状態によって変わるということです。(1)~(3)の第1小節の例では、Cのキーを入力しているだけですが、(1)ではCのパワーコード、(2)ではCmajor、(3)ではC(ド)の単音が鳴ります。
ところで、Chord ModeとKeyセレクターの選択状態はMIDIデータで決めることができません。でも安心して下さい、保存はされます。DTMソフト(オイラの場合はCubase)において、作成した楽曲を保存して終了すると、次に起動してその楽曲を読み込みしたときに、Virtual GuitaristのChord ModeとKeyセレクターの状態は保存前の状態が保持されています(もちろん、アンプ設定等のGUIの他の設定状態も保持されています)。だから、楽曲を読み込みする度に、GUIを再設定する必要はありません。。でもMIDIで制御できないということは、曲の途中で、Chord ModeやKeyセレクターの状態を変更することはできない、ということです。うーん。。。
Chord Modeにおける和音の構成が分からない..
さて、Chord ModeでChordを選択したとき、発音している和音の構成(どの高さの音なのか、いくつの音で構成されているのか)についての明確な情報がありません。耳でがんばって確認してみたところ、以下の2つのコード指定は同じ音の構成で鳴っているようです。
・Keyセレクターが「-」のときに、C4,E4,G4を押下して「Cmajor」を指定
・Keyセレクターが「C/Am」のときに、C4を押下して「Cmajor」を指定
では、Chord Modeが「Note」のときに、上記と同じ構成の和音で鳴らすにはどうしたら良いのでしょうか。
C4,E4,G4の3音でもCmajorには違いないのですが、「Chord」でCmajorを鳴らした場合と比較して明らかに音が寂しい。。まあ、ギターは6弦あるのだから3音で寂しいのは当然ですね。。
では、C4,E4,G4,C5,E5 ではどうでしょう。実は、ギターにおけるCmajorのオープンコードと呼ばれるのがこの構成です(5弦~1弦の5音で出す)。うーん、僅かにきらびやかに欠ける気がします。
では、C4,E4,G4,C5,E5,G5 ではどうか。。。うん、あくまでもオイラの聴感ですが、おそらくコレだな。。「Chord」で指定したCmajorの構成音は、C4,E4,G4,C5,E5,G5 (C4がルートの場合)だと推測します。Ujamさん教えて下さい(笑)。
所感
Player Modeはコード指定にとても便利なのですが、発音している音階の構成は知りたいです。
実は、Player Modeにおいて、GUIにおけるフレーズ指定のキーの上の部分を、DTMソフトのキーエディター上にDrag&Dropすると、MIDIデータに変換されるという便利機能(この解説はまた後日..)があるのですが、そのときに入力されるC3以上のデータは音階じゃないのですよ。。。コードを指定するためのキースイッチのデータなのです。オイラの勝手な解釈で、音階がデータとして入力されたのだと思っていましたが、それは間違っていたのです。
おそらく、ギターという楽器において、ピアノの和音の考え方でコードを鳴らそうというのが異端なのでしょうね。キーボード屋としては知りたい欲求に駆られます(笑)。
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オイラはUR22C+Cubase Artist 13+Synthesizer V Studio Pro スターターパックで音楽作成しています。
このブログにおける関連リンク
・犬でも分かるUjam Virtual Guitaristの一覧へのリンク
・犬でも分かるUjam Virtual Guitarist(1): 購入~インストール
・犬でも分かるUjam Virtual Guitarist(2): 音の出し方
・犬でも分かるUjam Virtual Guitarist(3): Instrument Modeの音の出し方
・犬でも分かるUjam Virtual Guitarist(4): Player ModeをMIDIで鳴らす
・犬でも分かるUjam Virtual Guitarist(5): Instrument ModeをMIDIで鳴らす
・犬でも分かるUjam Virtual Guitarist(6): F#5以上の音を鳴らすためにPlayer Modeを使う



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