Ujam Virtual Guitaristにおいて残念な点は、Chord ModeがChordの場合は、F#5以上の高い音が出ません。F#5以上の高い音を鳴らしたい場合は、Chord ModeをNoteに切り換える必要があります。でも、高度な演奏を可能とするInstrument Modeでは、Noteに切り換えることができない。。。そんなジレンマを解決する方法を見つけたので紹介します。
第3回目の記事で「Player Modeによる疑似Instrument Mode!!」と名付けた方法です。
F#5以上の音を鳴らすならPlayer ModeのNoteを使う必要がある
Chord ModeをChordに指定すると、簡単なキー指定で、ギターのコード(和音)を発音してくれます。そして、コードを構成する音階は、Virtual Guitaristが適切に選択してくれている便利な機能です。便利機能ゆえの問題なのかどうかは分かりませんが、F#5以上の高い音が出ません。
Chord ModeをNoteに指定すると、キーで選択した1つの音階しか発音されませんが、高い音域はF7まで発音できます。でも、Chord ModeをNoteに指定できるのは、Player Modeだけなのです。
Player Modeはプリセットのリズムフレーズを使うことが基本なので、プリセット以外のリズムフレーズを演奏するのには向いていません。
Player Modeのリズムフレーズを短く区切って使う
Player Modeには、プリセットされたリズムフレーズが353パターン(オイラ調べ)あります。リズムフレーズでは、1小節分のリズムパターンがデザインされていて、C0~B2の中のひとつのキーを入力すれば、そのパターンは1小節以上にわたって延々に繰り返されます。でも、別のキーが入力されれば、1小節の途中でも新しいリズムパターンに切り替わります。
ここで1つ注目したい点があります。このことは、後から入力するキーのタイミングで、前のキーのリズムパターンを短くカットできるということを意味します。言い換えると、プリセットのリズムパターンは1小節分のデータが作成されているけれど、先頭から好きな長さだけ利用できるということです。
実際の例でします。
以下の例では、最初の小節でキーA0が入力されたので、Open 1/4(開放弦,4分音符,イメージとしては「じゃーんじゃーんじゃーんじゃーん」)が鳴り鳴り始めます。放っておけば、いつまでも4分音符が鳴り続けるところですが、第1小節の3拍目からキーD1が入力されたので、Open 1/8(開放弦,8分音符,イメージとしては「じゃじゃじゃじゃじゃじゃ」)が鳴り始めます。再度、第2小節の1拍目から、キーA0が入力されたので、Open 1/4が鳴り始めます。

第1小節だけ見ると「じゃーんじゃーんじゃじゃじゃ」という新しいリズムパターンが作成されたことになります。
Player Modeで自由なリズムパターンを作るにはコツが要る..
頭で分かったつもりでいても、実際に試してみないと、Player Modeで、既存のプリセットフレーズにないリズムパターンを作るコツは身につきません。。
例題1: 正しい入力例
例題として、「じゃーんじゃんじゃ | じゃじゃーんじゃ」というリズムパターンを作成することにします。Player Modeでこのリズムパターンを実現するキーの入力方法の正解は以下の通りです。この例では、音階を指定するNoteのキーでは、G4,D5,G5,B5の音階でG5のコードを鳴らしています。

Player Modeのコモンフレーズには、4分音符(Open 1/4)、8分音符(Open 1/8)、16分音符(Chord Rhythm 1/6)を繰り返すプリセットがあるので、それらを活用しています。後から入力したキーで、前の発音をカットできるので、1拍目,2拍目の入力は納得がいくと思います。
でも、3拍目の「じゃーん」は4分音符なのだから、D1(Open 1/8)じゃなくて、A0(Open 1/4)が正しいのではないか? と思いますよね。でも、それは間違っています。
例題2 Open 1/4は4分音符の境界でしか音が鳴らない
音楽の理論としては、以下の例のように入力することが3拍目と4拍目で「じゃじゃーんじゃ」というリズムパターンを鳴らす正しい方法となりますが、Virtual Guitaristでは正解になりません。

理由は、Open 1/4のフレーズが、4分音符の境界でしか音が鳴らないためです。だから、3拍目の2番目に入力されたOpen 1/4の入力は、最初の8分音符の長さ分は発音できず、4拍目の先頭で初めて4分音符が鳴ります。
従ってこの例では、1拍目からのリズムパターンは「じゃーんじゃんじゃ | じゃーんじゃんじゃ」となります。
例題3 Open 1/8は8分音符を繰り返す
それでは、3拍目の2番目をOpen 1/8にするのはどうでしょうか。Open 1/8は8分音符の境界で音が鳴るので、うまくいきそうなのですが。。。以下の例のように、Open 1/4を4分音符の長さで入力すると、8分音符が2回鳴ってしまいます。
従ってこの例では、1拍目からのリズムパターンは「じゃーんじゃんじゃ | じゃじゃじゃじゃ」となります。

だから、例題1の4拍目の1番目の入力で、C0(Silence)を入力しているのです。Silenceは、音を止める機能ではなく、発音の繰り返しを止める機能だと理解して下さい。従って、例題1の3拍目の2番目のOpen 1/8は「じゃ」と止まるのではなく、「じゃーん」とリリースが長くなる鳴り方をします。
所感
Virtual GuitaristでF#5以上の高い音を出すには、この記事で紹介した方法しかないと思っています。
初心者であるオイラには、裏技としか思えない使い方なんですが、Virtual Guitaristの上級者にとっては、当たり前の使い方なんでしょうかね。
Open 1/4やOpen 1/8は、発音の長さ(4分音符や8分音符)だけを表すのだと思っていましたが、まさか発音の境界までその通りだったとは思いませんでした。1/16のキーやその他のキーもその通りなんだと思います。
そもそも、Instrumentモードに、Noteのモードを付けてくれるか、Chordのモードの音域が、F#5以上に対応していれば、こんな苦労はしないのにと思います。Sparkleの次のバージョン(Sparkle3になるのか?)で、対応してくれないかなーujamさん!! と思う次第です。
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オイラはUR22C+Cubase Artist 13+Synthesizer V Studio Pro スターターパックで音楽作成しています。
このブログにおける関連リンク
・犬でも分かるUjam Virtual Guitaristの一覧へのリンク
・犬でも分かるUjam Virtual Guitarist(1): 購入~インストール
・犬でも分かるUjam Virtual Guitarist(2): 音の出し方
・犬でも分かるUjam Virtual Guitarist(3): Instrument Modeの音の出し方
・犬でも分かるUjam Virtual Guitarist(4): Player ModeをMIDIで鳴らす
・犬でも分かるUjam Virtual Guitarist(5): Instrument ModeをMIDIで鳴らす
・犬でも分かるUjam Virtual Guitarist(6): F#5以上の音を鳴らすためにPlayer Modeを使う



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